元気が出る本

「こうあるべき」に悩まされている人の救いの本『妖怪べきねば「ちゃんとしなきゃ」が追ってくる 』(やまま あき)

「大人とは、こうあるべき」

本書は、この「あるべき論」に悩まされている人の救いの本、です。

最後まで読むとわかりますが、本書はべき論に対する解決策を提示している本ではありません。妖怪にまでなってしまった世の中の「べき」に悩みもがいた著者の苦悩満載の本です。

それでも私は救われました。

大人とはこうあるべき。社会人とは、男性とは、親とは、さまざまなこうあるべき論に攻められているのは自分だけではない、と強く実感したからです。

それだけ著者が赤裸々に語ってくれているから私は同志を得た気分になった。解決はしていないけど楽になった。そういうことです。

さらに言えば、自分も「あるべき論」を振りかざしていなかったか。

子どもとはこうあるべき。女性とは、同僚とは、上司とはこうあるべき。

さらには、家族はこうあるべき、休日はこう過ごすべきなど、あらゆることに「べき」を持ち込んでいないか。

改めてそう思えるようになったのは本書のおかげです。

人は誰でも「べき」は持っているのかもしれません。

それを捨て去ることはできないのかもしれませんが、こうあるべきかもしれないし、別のこうあるべきかもしれない、とたくさんの「べき」を持てるようにしたらいいのかもしれない。本書を読んで、最後にそんなふうに思いました。

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小田やかた
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