「読書の目的は "楽しむもの" であり、自己の成長は二の次」が モットーの 小田やかたです。
本ブログは、読後、すぐに頭に浮かんだ偽りない感想を素直に綴っています。1分で読める分量なので、気軽に読んでいただき、ぜひ、選書の参考にしてください。今回読んだ本はこちら。
メモは、備忘録であり、後で見返すための記録ではありますが、本書の趣旨は「物事の本質をとらえる考えるため手段」としてのメモです。
これを本書では「攻めのメモ」「鬼のメモ力」と表現しています。
「考えるためのメモ」
このフレーズにアンテナがピンときた方には、ぜひ読んでいただきたい本です。
ちなみに本書では手書きのメモを主としていますが、デジタルメモを否定しているわけではなく併用がいい、と言っています。
印象に残ったのは、3つです。
1つは、メモに対する姿勢です。
メモは受け身にとりがちですが、それだけではなく「自分ならこう考える」「自分ならこう思う」ということをメモするのです。
伝達事項などメモをとる機会はたくさんありますが、単なる受け身のメモではなく、自分を関わらせたメモをとることで、物事に主体的に関わることができます。
2つ目は、図化のメモの矢印の使い方です。
少し瑣末な部分にはなりますが、矢印に接続詞を書いておくとメモの関係性がわかりやすく後で見返したときに理解が深まります。
3つ目は、「アフォリズム」の力です。
考えるためのメモの行き着くところはここだと思いました。
「アフォリズム」とは、短い言葉で本質を言い当てる箴言(しんげん)のことだそうですが、これを自分なりに使いこなせるようになるとメモ力は工場すると思います。(箴言とは、教訓の意をもつ短い句。戒めとなる言葉)
ちなみに、ヘーゲルは「アフォリズムこそが素晴らしい」と言い切っているそうです。ニーチェも哲学の体系を長々と書くより、ひと言で本質をつかむような言葉が大事だと言い、アフォリズムを多用していたそうです。
ふだん、なにげにとっているメモだと思いますが、本書を読むとメモに対する考え方が変わるでしょう。日常的にメモをとる方はぜひ『思考を鍛えるメモ力』読んでいただきたい本です。
この記事は以上です。
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