「読書の目的は "楽しむもの" であり、自己の成長は二の次」が モットーの 小田やかたです。
本ブログは、読後、すぐに頭に浮かんだ偽りない感想を素直に綴っています。1分で読める分量なので、気軽に読んでいただき、ぜひ、選書の参考にしてください。今回読んだ本はこちら。
これまで著者の旅行記は特定の国を取り上げたものだったが、本作はこれまでの様々な国で起きたトラブルを切り口にした内容です。
正直、トラブルの内容がヘビーすぎて、通常の旅行者がここまでのトラブルに巻き込まれるかは置いておいて、単純に笑えます。と、人のトラブルを笑うのもいけませんね。
きっとトラブルが起こったときはさぞかし大変だったと思いますが、それを面白おかしく書ける著者はさすがです。本作も、単純に笑えて、旅行雑誌などでは知り得ない、現地の生々しい様子がわかります。
最後に、いい意味で著者らしからぬ感銘を受けた文章がありましたので引用しておきます。
しかし、そもそも真実とはなんなのだろう? よく考えてみれば、私が真実だとみなしていることは、「本で読んだこと」「報道で伝えられたこと」でしかない。例えば「朝鮮戦争は北が仕掛けた」という情報だって、そこには「本にそう書いてある」「みんなそう言っている」という根拠しかないのだ。私が実際に体験したことなどひとつもない。本に書いてあるものにだってウソはたくさん混じっているということは、私が身を以て知っている(なぜだろう)。 となると、私がなにかを事実だと判断していることは、北朝鮮の人々が「教科書に書いてあった」「国営放送で言っていた」「将軍様が仰っていた」からなにかを真実だと思っていることと、実はなんら変わらないのではないか。
長期旅行者というのは仕事もせず長々と趣味に興じているという点で、オンラインゲームばっかやっている引きこもりとダメ人間ぶりでは大差ないんです。別に人様に迷惑かけなければ引きこもろうが長旅に出ようが個人の自由ですが、日本の円やパスポートが強く日本人が気軽に旅に出られるのは、引きこもりもせず長旅にも出ず毎日通勤して働いている人たちのおかげなんです。そこに対する感謝と引け目、謙虚な気持ちは絶対忘れてはいけない。
この記事は以上です。
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