「読書の目的は "楽しむもの" であり、自己の成長は二の次」が モットーの 小田やかたです。
本ブログは、読後、すぐに頭に浮かんだ偽りない感想を素直に綴っています。1分で読める分量なので、気軽に読んでいただき、ぜひ、選書の参考にしてください。今回読んだ本はこちら。
本書は、ミステリー小説ではあるのですが、読んでいるうちに、会議のファシリテートをしている気持ちになりました。
というのは、記事末にあらすじを載せていますが、登場人物は、大学の同窓生の7人。
その同窓生が机を囲み互いの考えをぶつけ合い推理していく頭脳戦が繰り広げられます。それを仕切る人物の目線で話が展開していくので、そういう気持ちになってくるのです。
だから、ミステリー小説や小説そのものが好きではない方でも会議の多い会社員には楽しめる異色のミステリー小説だと思います。さらには、会議の進行や意見の引き出し方、流れの作り方、自分の意図した方向に持っていくテクニックなどをミステリーを楽しみながら学べる小説です。
蛇足ですが、私は登場人物の優佳にひどく共感しました。
彼女ほど頭脳明晰ではありませんが、タイプとしては完全な同類です。それは、よく言えば論理的ですが、悪く言えば、理屈っぽく冷徹であり、論理的に謎を解いてしまうと危険にさらされるかもしれないのに、その危険を回避しようとするよりも論理的であることを優先させてしまうところ。困ったものです。
久しぶりに開かれる大学の同窓会。成城の高級ペンションに七人の旧友が集まった。(あそこなら完璧な密室をつくることができる―)当日、伏見亮輔は客室で事故を装って後輩の新山を殺害、外部からは入室できないよう現場を閉ざした。何かの事故か?部屋の外で安否を気遣う友人たち。自殺説さえ浮上し、犯行は計画通り成功したかにみえた。しかし、参加者のひとり碓氷優佳だけは疑問を抱く。緻密な偽装工作の齟齬をひとつひとつ解いていく優佳。開かない扉を前に、ふたりの息詰まる頭脳戦が始まった…(本書のAmazonのページから引用)
本書はaudiobook. jpで読了しました。
この記事は以上です。
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