「読書の目的は "楽しむもの" であり、自己の成長は二の次」が モットーの 小田やかたです。
本ブログは、読後、すぐに頭に浮かんだ偽りない感想を素直に綴っています。1分で読める分量なので、気軽に読んでいただき、ぜひ、選書の参考にしてください。今回読んだ本はこちら。
難しいことを易しく伝えるのは、当然のことながら、そこにさらに面白おかしく伝える、ということの大切さを実感するのが本書です。
何か難しいことを他人に伝えるとき、こうやって伝えれたら相手の理解も深まるし退屈しないだろうな、と、「人に伝える」、ということをいろいろ考えさせられます。
本書は、仏教の諸行無常と諸法無我の概念を「カレー」でたとえます。この例えが絶妙なんです。詳しくは、本書をお読みいただきたいのですが、鍋のカレーが「全」で、おたまですくったカレーが「個」なんですね。おたまには少し穴があいていて、少しずつ鍋に戻る。「個」としていられるのは、ほんのわずかな時で、いずれはカレーとして一緒になってしまう。そんなたとえです。
仏教では、「苦」の原因は「煩悩」だとされます。その「煩悩」が生まれる原因は、自分にこだわりすぎること(「我執」)にあります。
そこで、このカレーの世界観を思い出すと、なんだか「我執」なんてどうでもよくなってくる、そんな気にさせられます。
仏教が楽しく学べ、「伝える」ということも考えさせられる、素晴らしい本でした。
ちなみに、芸人の方が書いているからといってあなどってはいけません。内容は、仏教の基本的なことだけではなく、けっこう専門的なこともたくさん書いてあります。
この記事は以上です。
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