「読書の目的は "楽しむもの" であり、自己の成長は二の次」が モットーの 小田やかたです。
本ブログは、読後、すぐに頭に浮かんだ偽りない感想を素直に綴っています。1分で読める分量なので、気軽に読んでいただき、ぜひ、選書の参考にしてください。今回読んだ本はこちら。
シリーズ5冊目。本作で中学校を卒業する主人公。
本作も含め、シリーズすべてが、これまでサッカーをやってきた方は、大いに共感し感動する内容ばかりだと思います。
サッカーに対してだけではなく、サッカーを通じた友だちとの関係、家族との関係、コーチ(監督)との関係。そして、中学校3年生となれば、受験や恋愛。
サッカーを中心にこれらの生活がリアルに描かれ、私自身は、自分の過去と重ね合わせて読むことができ、感慨深いものがありました。さらには、サッカーに対するひたむきさに心を打たれ、涙が出てくる場面も多かったです。
しかも、本作では、お父さんのある決断が吐露されます。ネタバレになるので、これ以上は書きませんが、この決断にも心打たれます。
これまでサッカーをしてきた大人の方は、間違いなく、満足いく小説だと思いますので、オススメです。
最後に、本作で印象に残った言葉を引用しておきます。また、小学校6年生から始まった今作までのシリーズもあげておきます。
負けても得るものがある、と言う人がいるが、勝たなければ得られないものだってある
後悔をせずに生きたい。常々そう思っている。でも実際にはそれはとても難しく、何度も失敗を繰り返し、数え切れない後悔をして生きてきた。後悔とは、自分の行いをあとになって悔いることだ。人はそれをみっともないと 捉えて嫌う。だが後悔しないやつは、とんでもない大馬鹿者だ。後ろを振り返り、悔いがあるなら、それと向き合って受け入れなければならない。自分の生きる道は、これまでの自分の道からしか通じてはいない。なにかに取り組むとき、たとえそれが今は遠い夢であっても、手を伸ばそうとすることからすべては始まる。結果がすべてではない。全力を尽くすこと。そのことにこそ意味があるはずだ。
ただな、人にはさ、許せないことってあるじゃないか。これは自分の物差しで認めちゃいけないってことが。父さんも、もうじゅうぶんオヤジだけど、ゆずれないことはあるんだよ
この試合をひっくり返し勝利をつかむのは、正直容易なことではない。でもきっとこれからの自分の人生においても、同じような局面を迎えるはずだ。大切なのは結果だけじゃない。こういう場面で、人としてどんな態度をとれるかだとおれは思う。そんなとき、どういうふうに振る舞えるのか。
この記事は以上です。
[chat face="oda.png" name="小田やかた" align="left" border="red" bg="red"] このブログの更新情報はツイッターで発信しています。ぜひフォローしてください。 [/chat]